こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
今週は8月と9月がミックスする1週間。いよいよ秋が始まります。
今回は夏の終わりから秋、冬にかけてオススメの癒しのヨーロッパ・水辺の旅を紹介します。
<水のリラックス効果>
水には様々なリラックスの効果があることはよく知られています。
水の音を聞いていると心が穏やかになったり、水のある風景を見ていると自然とリラックスしたり。
冷水プールや温泉に入って心もカラダも癒された、という経験は誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。
いずれも五感で感じる水のリラックス効果ですが、これに旅の転地効果をプラスすることで、さらに心理的リフレッシュが得られます。
季節が夏から秋へとすすむこれからの時期、心癒される水辺の旅を楽しむなら湖クルーズがおすすめです。
<季節の移り変わりを楽しむ湖クルーズへ>
ベルリンから車で1時間のところにあるシャルミュッツェル湖(Scharmützelsee)は、湖畔に点在するリゾートホテルや様々なスタイルの旅が楽しめることで人気です。
湖畔にある波止場からは、湖に点在するホテルや別荘地などをめぐる定期運航の遊覧船が出ています。
定期運航船の2階は屋上席になっていて、湖面を吹き抜ける風を素肌で感じることができます。
屋上席からは、空と森だけに包まれた湖の青が広がります。
山岳スイスの湖水地方とも、北欧のフィヨルド湖畔とも違う、ドイツならではの湖の風景です。
私たちは水のある風景に身を置いたり眺めたりすることで、自然とリラックスして安らぎ、落ち着きを得ることがあります。
よく海や川に出かけて海や水面を眺めたり、風にふかれたりすると気分転換になると言われています。
最近は日本でも人と水とが触れ合う空間や体験が見直されていますが、やはり理屈ではなく五感で水を感じることこそが何よりの癒しです。
<五感で感じる水辺の風景>
ボートハウスを出港すると、乗客はクーラーのきいた1階席と2階の屋上席、おのおの好きな席に分かれてゆきます。
2階はテラス式になっていて、お天気が良い日にはまばゆいばかりの陽射しが降りそそぎます。
船はボートハウスや別荘地、湖畔に点在する船着場やリゾートホテル専用のプライベート桟橋に立ち寄りながらゆったりと進みます。
心地よい風に包まれ湖を眺めていると、桟橋から漕ぎ出したばかりのカヌーやカヤック。
それに可愛らしい足こぎボートやヨットを楽しむ人々の姿が次々と現れます。
船が桟橋に近づきエンジンが静かになると、打ち寄せる波の音が際立ち、心をかき立てられます。
水を使った人工的な音源にも癒し効果はあると言われていますが、やはり自然の生みだす水音は心地よく、水面を走る風は爽やか。
イメージではなく実際に目で、耳で、肌で感じる水辺の自然は心を安らがせてくれます。
<湖畔のリゾートで過ごすバカンス>
シャルミュツェル湖のほとりには、幾つかのリゾートホテルが点在しています。
9ホール以上のゴルフコースや様々なスパ、それに屋内や屋外のプールやテニスコート。
湖畔のサイクリングやホテル専用のボートハウス。郷土料理を扱う高級レストランなど滞在を優雅に楽しむためのコンテンツが豊富です。
また湖畔にそって続く緑の散策路は心地よく、朝夕のウォーキングや森林浴には特におすすめです。
夏の終わりから深い秋に向けて、辺り一帯の森は彩りを増してゆきます。
レジャー施設やホテルなどではレンタサイクルもあり、四季の移ろいを感じながらのんびり湖畔をめぐることもできます。
リゾートホテルの中には、滞在期間によって様々なプログラムが体験できるスパ施設はもちろん、健康的なライト・メニューを扱うプールサイド・バーが幾つも整えられているものもあります。
これからの季節の楽しみとしては、新酒ワインを試飲できるサロンなどを併設するホテルを選んでみるのもおすすめです。
ですが…何と言っても長径11kmのシャルミュツェル湖は水辺のアクティビティを楽しむのにぴったり!
ボートハウスでは、小さな子どもたちや初心者でも安全に楽しめるアクティビティが盛りだくさんに用意されています。
癒しの湖畔リゾートですが、豊富な自然体験プログラムやその土地ならではの旬の季節グルメなど、ネイチャー派にも食通にも愛される要素がたっぷり。
夏の終わりからは、秋へ冬へと季節がすすむドイツ。優雅な水辺のリゾートには四季折々の沢山の楽しみが待ち受けています。
取材協力:ドイツ政府観光局
【DATA】
シャルミュッツェル湖(Scharmützelsee)の観光インフォメーションHP
http://www.seen.de/scharmuetzelsee/
http://www.scharmuetzelsee.de/de/
湖クルーズ/ボートハウス
http://www.bad-saarow-schiff.de/Schifffahrt
<今月のおすすめ銘柄>
FIJI(フィジー)
フィジー島の名水として世界に流通する鉱泉水で、採水地はヤンガラ ビチレブになります。フィジーウォーターは、酸性雨や工業汚染地域からは遠く離れた自然豊かな島で自然濾過され生まれる美味しい水として知られています。
水そのものの特性としては、ひとのカラダの基盤を作る必須ミネラルの1つであるシリカ(酸化ケイ素)が93mg/L含まれていること。ここ数年、何かと目にする機会の増えたミネラル成分の1つシリカですが、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力に欠かせない組織を束ねるなど、美肌成分として大きな役割を果たしています。
【水タイプ】
産地泉源:フィジー/ヤンガラ ビチレブ採水地
湧水温度:未記載
水タイプ:○ 無発泡
知覚ほか:無臭/pH 7.7
ミネラル:ナトリウム18mg,カリウム5mg,カルシウム18mg,マグネシウム15mg,シリカ92mg ※フィジー国内での分析による(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
一般的に水に含まれているカルシウムやマグネシウムには、神経に対する鎮静作用があると言われています。そのため寝つきが悪い時には、コップ1杯の水を飲むとリラックスでき眠りに就きやすくなるとされています。また、緊張した状況が続くときには水を飲んで一息入れる、といった話を耳にしますが、こういった行動の背景にもミネラルのもつ生理学的・栄養学的な理論が隠れています。
<ショップ情報> アマゾン・インターネットショップなど