40代からの食生活が認知症リスクに関係しているということがわかってきているそうです。では、実際に脳を元気にしてくれる栄養素と脳活食材とは!
抗酸化で細胞を守る、脳活食材
ポリフェノール
植物に含まれる苦味や色素の成分。皮に多く含まれます。強い抗酸化作用・抗炎症作用を持ち、アミロイドβやタウタンパク質など、認知症の原因となる老廃物を減らすよう働きます。
■緑茶に含まれるカテキン、ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミン、アーモンドの皮に含まれるレスベラトロールなど
ビタミンC
酸化の原因となる活性酸素から細胞を守る働きがあります。水溶性のビタミンで加熱に弱いため、生の食品から摂取するか、流失したビタミンCも汁ごととれるような調理法がおすすめ。ストレスやタバコ、アルコールで消費されるので、しっかり摂取して。
■多く含む食品:赤ピーマン、パセリ、柑橘類、いちご、キウイなど
ビタミンE
脂溶性。高い抗酸化作用を持ち、細胞を活性酸素から守る働きがあります。また、一度活性酸素を消去して役目を終えたビタミンEは、血中に分布するビタミンCによってリサイクルされ、再び抗酸化作用を持つので、ビタミンCとセットでしっかりとると効果的。
■多く含む食品:アーモンド、大豆、アボカド、たらこ、青魚など
ビタミンD
近年、認知機能の低下や認知症が、ビタミンDの欠乏と関連しているとの研究結果が報告されています。また、免疫力の向上やアレルギー症状の改善、うつや不安抑制効果なども期待されています。紫外線を浴びることで合成されるため、紫外線を避ける現代人は不足傾向にあります。
■多く含む食品:魚、きのこ、卵など
次号に続きます。
撮影/三木麻奈 スタイリスト/サイトウレナ 構成・原文/瀬戸由美子