秋、きのこのシーズンです。フライパンひとつで、思いたったらささっと作れるきのこメニュー。
パスタソースにしたり、ごはんと一緒にワンプレートにするのもおすすめです。
鶏ときのこのフライパンミルク煮
秋に食べたくなる、きのこ。でも、私たちが日常的に目にするのは、菌床栽培された天然ではない、いつもと同じきのこが多いかもしれません。
ただ、しいたけは、もしかするとこの時期だけは街のスーパーでも「生の原木しいたけ」に出会えるかも。
原木しいたけとは、クヌギ、コナラ、ミズナラなどの原木にしいたけ菌を打ち込んで、自然の森のなかで、育てるしいたけのことです。収穫までに10か月ほどかかり、主に春と秋に収穫されます。
一方の菌床しいたけは、湿度を高くした室内で人工的な養分で栽培します。3~6か月で収穫されるので1年中出回っています。
原木しいたけはやや高価でもあり、乾燥しいたけにされることが多いのですが、収穫時期である春と秋だけは、生で出回ることがあるのです。
原木の方が香りも風味もうまみも強く感じますし、食物繊維も1割ほど多く含まれているそうです。せっかくなので、見かけたら原木を選んでみてください。
食物繊維の中でも、しいたけには不溶性食物繊維がとても豊富です。腸の中で水を吸収し便のカサを増やし、腸を刺激してくれ、便通を促す効果が期待できます。
またビタミンB1も多く含まれています。糖質をエネルギーに変える栄養素で、欠乏すると脚気(かっけ)や、脚のむくみやしびれをもたらすことでも知られています。さらに、体内でカルシウムの利用効率を高め、骨や歯の発育を促すビタミンDも多く含まれています。
ビタミンDが不足しているとカルシウムの利用効率が下がるので、OurAge世代は積極的にとりましょう。
そして、しいたけ特有のエリタデニンという栄養成分にも注目です。エリタデニンは、血中のコレステロール濃度を低下させる働きがあると言われています。高血圧や動脈硬化の予防に効果が期待できます。
材料(2人分)
鶏もも肉 唐揚げ用:5切れほど(200g)
玉ねぎ:1/2個
生しいたけ: 3個
しめじ: 1パック(100g)
植物油: 小さじ1
小麦粉: 小さじ2
牛乳: 200ml
塩小さじ : 1/2
黒胡椒: 適量
タイム(フレッシュ): 適宜
作り方
① 玉ねぎは櫛形の薄切りにする。鶏肉に塩の半分を揉みこむ。
② フライパンに植物油を入れ、玉ねぎを加えて少ししんなりするまで炒める。鶏肉も加えて、8割方火が入るまで焼く。
③ しめじは小房に分け、しいたけは薄切りにする。(石づきの先端だけ落とし、石づきを倒して一緒に切る)
④ ②から鶏肉をいったん取り出し、③を入れて炒める。
⑤ 全体がしんなりしてきたら、小麦粉を加えて全体によくからめる。
⑥ ⑤に牛乳と残りの塩を加え、いったん取り出した鶏肉を戻して、全体にとろみが出てきたら、皿に盛る。
あればタイムを添える。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!