健康的にやせるためには脂肪の燃焼が不可欠です。主な8種の栄養素とその食材を上手にとって、ぽっこりお腹を解消しましょう!
今までご紹介してきた「食べグセ」の法則は、下のリンクから飛ぶことができます。
お話を伺ったのは
工藤孝文さん
Takafumi Kudo
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在、福岡県みやま市の工藤内科で、糖尿病内科、ダイエット外来、漢方治療を専門とし、地域医療にあたる。『ズボラな人でも コレステロールがラクラク下がる!』(永岡書店)など著書多数
ぽっこりお腹が引っ込む!
やせる食べグセ45の法則!
食べ方編
30 脂肪を燃やす栄養素を意識してとる
脂肪を燃やす栄養素が不足すると、やせにくい体に。
「脂肪燃焼の第一歩は、糖質や脂肪がミトコンドリア内に入ること。このとき必要なのがL-カルニチン。下記のようなビタミンB群なども不可欠です」
脂肪燃焼に役立つ栄養素
<ビタミンB1>
糖質代謝に必須。糖質は優先的に代謝されるので、ビタミンB1が不足するとすべての代謝が停滞。
おもな食材
豚肉、鮭、ウナギ、カツオ、マグロ、枝豆、玄米、そば、粕漬け、絹ごし豆腐など。
<ビタミンB2>
脂質代謝のβ酸化(脂肪燃焼)や、体内の脂肪燃焼システム“TCAサイクル”に不可欠。
おもな食材
レバー、ウナギ、カツオ、マグロ、モロヘイヤ、ほうれん草、納豆、卵、アーモンド。
<葉酸>
タンパク質や脂質の代謝、血糖値を調節するホルモンの合成に必要な栄養素。
おもな食材
鶏レバー、アジ、カツオ、にんにく、菜の花、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリーなど。
<ナイアシン>
脂肪の代謝を促進する働きが。二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解にも必要。
おもな食材
鶏ささ身、鶏胸肉、たらこ、マグロ、サバ、エリンギ、とうもろこし、そばなど。
<L-カルニチン>
脂肪をミトコンドリアに運ぶために不可欠。体内でも合成可能だが加齢や不摂生で不足。
おもな食材
ラム、マトン、牛の赤身肉、マグロ、カツオ、赤貝など。
<ビオチン>
炭水化物、脂質、タンパク質の代謝に関与。パントテン酸、ビタミンB12の働きを補助。
おもな食材
レバー、卵黄、大豆、牛乳、豆類、ナッツ類、しいたけ、アサリなど。
<パントテン酸>
代謝に必要な補酵素コエンザイムAの構成成分。極端な食事制限やストレスで不足。
おもな食材
鶏レバー、鶏ささ身、納豆、卵、アボカド、たらこ、モロヘイヤ、桜エビなど。
<ビタミンB12>
炭水化物、脂質、タンパク質の代謝に必須。ベジタリアンや、お酒を多く飲む人は不足しがち。
おもな食材
牛肉、レバー、アジ、サンマ、サバ、カキ、アサリ、ホタテ、シジミ、焼きのりなど。
31 夕食に困ったらキムチ鍋
夕食の献立に困ったらキムチ鍋を。
「キムチ鍋は、体が温まって代謝が上がるだけでなく、キムチに含まれるGABAという成分が副交感神経を優位な状態に導きます。脳がリラックスし、安眠できるので、睡眠不足からくる食欲の暴走を防ぐことができます」
次回は、やせる食べグセ45の法則!【食べ方編】32〜34をご紹介します。
イラスト/本田佳世 構成・原文/和田美穂