冷えはなぜ起こるのでしょう? また、どんな食事や生活習慣で防げるのでしょうか? その構造と対策、自身の実践している冷えケアを飛田砂織先生に伺いました。
血行改善と余分な水分排泄のポイントは、タンパク質と筋肉!
「夏、エアコンの効いた室内では血流が滞りやすくなります。手足など末梢からの冷えはもちろん、頸部の冷えからくる肩こりも気になります。冷えた室内と暑い屋外との行き来で、自律神経も乱れがちに。胃腸の調子もくずしやすくなるので、冷たい食べ物や飲み物は極力避けることをおすすめします」と飛田砂織先生。
栄養バランスが乱れる時期でもあるので、タンパク質を積極的にとり、筋肉量を減らさないようにしながら代謝を上げることが大切だといいます。
「糖質のとりすぎは、夏バテによる疲労感を招く原因に。糖質の代謝を助けてくれるビタミンB1をはじめとしたビタミンB群を積極的にとるよう心がけています。これらの栄養素は大豆食品、豚肉、ウナギ、レバー、サンマなどに多く含まれています」(飛田砂織先生)
すりおろしたしょうがを紅茶に入れて体を温めているほか、毛細血管を丈夫にするシナモンを積極的に摂取。コーヒーや紅茶、りんごジャムを作るときなどに活用しているそう。
「クリニックにレンジで温めるタイプの保温パック(上写真)を常備して、冷えたなと思ったら首の後ろや肩、お腹などを温めています」
飛田砂織さん Saori Tobita
51歳 美容皮膚科・抗加齢医学 クリニックシュアー銀座
撮影/森山竜男 イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子