【教えていただいた方】
一般社団法人床バレエ協会代表。パリでクラシックバレエやコンテンポラリーダンスを学んだ後、フランスをはじめヨーロッパのバレエ団で活躍。現在、指導者としてSNSやYouTubeで床バレエの情報を発信。著書『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評。
年齢以上に老けて見える原因は、猫背で背中が短いおばあさん姿勢
バレエダンサーとして活躍されてきた竹田さんは、現在42歳。同年代の男性と比べると40歳を超えているのがウソのような若々しさ! アジア人が若く見られるフランスでは、20代と言われたこともあるそう。その若さの秘密は?
「姿勢です。年齢とともにインナーマッスルが弱くなり、猫背や反り腰などの悪い姿勢が当たり前になると、お腹や背中に脂肪がつきやすくなります。
私を含め、バレエをやっている人は、インナーマッスルを使って骨格を縦に長く保つことが自然にできているため、背中が真っすぐ伸びたきれいな姿勢を保てているのです。見た目年齢をいちばん左右するのは姿勢。−10歳ボディを目指すなら正しい姿勢をキープできるように、まずは背骨まわりの筋肉の柔軟性を取り戻しましょう」(竹田純さん)
【老け見え姿勢】
背骨まわりの筋肉の柔軟性がなくなり、肩や肩甲骨などの関節の可動域が狭まると、猫背で骨盤が後傾した姿勢に。お腹が出て、お尻も垂れるので老けて見えます。
【−10歳姿勢】
脚、骨盤、背骨の骨格が長く真っすぐ伸びた美しい姿勢。インナーマッスルを使えているので、お尻も上がり、お腹もぺたんこ。全身に無駄な贅肉がつきづらくなります。
縮んだ背骨をひねって伸ばして姿勢を正す床バレエ
【復習】床バレエって何?
「『床バレエ』はバレエの動きをベースにしたポーズを床で行うエクササイズです。床に体をあずけて行うので体に余計な力が入らず、効かせたいところにピンポイントでアプローチができます。運動が苦手でも、体が硬くても、誰でも簡単に効果を実感できますよ」
【背骨ひねり膝パタパタ】
背骨をひねったまま、膝と腕をゆっくり動かすことで、背骨まわりのインナーマッスルを刺激します。縮んだ背骨が芯っすぐ縦に伸びるようになると、シャキッとした美姿勢に。
あお向けになり、一度両膝を立てたら、左脚だけを外側に倒し、その膝の側面に右足をのせます。右腕は肩の高さで横に伸ばし、左手はのせた右足の外側を軽く押さえましょう。
立てた右膝を左手で軽く押しながら倒しましょう。同時に顔は右に向けます。ゆっくりと膝を立てたり、開いたりを5回繰り返します。
3.膝の動きに合わせて手を上げ下げする
床に下ろしていた右のひじを軽く曲げ、右腕を天井に向かってゆっくりと上げます。右膝を左に倒したときに右腕を床に下ろし、膝を立てたときに右腕をゆっくり上げて、この動きを5回繰り返しましょう。
4.右膝を左に倒して右腕を上へ
右膝を左に倒して腰をひねり、目線は右に向けます。右腕を耳の横のほうへ上げましょう。
5.腰をひねったまま右腕を下へ
右膝を左に倒し腰をひねったまま、右腕を床に滑らして下へ動かします。床に右腕をつけたまま上下にゆっくり5回動かしましょう。1~5を反対側も同様に。
【注意するポイント】
肩が浮いて、腕が肩より下に落ちてしまうと肩まわりを痛めてしまうことがあります。肩の位置に合わせて腕が床から浮いてもOK。
・動きをおさらい!
「インナーマッスルに効かせるコツは丁寧にゆっくり動くこと。バレエ音楽をかけながら、優雅に腕と膝を動かして背骨の伸びを感じてくださいね」
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 取材・文/山本美和