どうしてバストが垂れてくるの?
「バストは胸の筋肉以上に脇や背中の筋肉で、高い位置に持ち上げられています。ところが猫背がクセになると背中が丸くなり、背中まわりの筋肉がカチコチに。脇の筋肉も硬く縮むので、バストを支えることができず、胸が垂れてきてしまうのです」(竹田純さん)
背中を柔らかくするには肩甲骨をよく動かすこと
今回紹介する「床バレエ」は、バレエの「アームス」=優雅なバレエの腕の動かし方を活用しながら、硬くなった背中をほぐすエクササイズです。肩甲骨から腕が生えると思って腕を大きく動かすと、硬い背中の筋肉がほぐれて、柔らかくなります」
背中と脇をほぐしてバストアップ
【バレエアームス】
腕を重ねたときに、右腕が上の場合は顔を右向きに、左腕が上の場合は左向きにします。そうすることで背中、脇、首の筋肉をひねりながら広範囲に刺激!
1.あぐらで座り、両手を横に広げる
床にあぐらをかき、下腹に力を入れて、骨盤を立てて座ります。両手は手のひらを後ろに向けて横に広げましょう。あぐらをかくのがつらければ、椅子に座ったり、立ったり、正座で行ってもOK。
2.両腕を胸の前で交差させて顔は右を向く
ひじを緩めてゆっくりと両腕を横から前へ動かしながら、右腕が上になるように胸の前で両腕を交差させます。腕を交差させるときは肩の高さが変わらないように意識しましょう。顔は腕の動きに合わせてゆっくりと右に向けます。
3.腕をゆっくりと元の位置に戻す
手のひらを後ろに向けたまま、腕をゆっくりともとの位置に戻します。
4.顔を左に向けて両腕を前へ
次に腕を横から前へと動かしながら、顔は少しずつ左を向きましょう。
左腕が上になるように胸の前で腕を交差させ、顔は左を向きます。左右交互を1セットとして5セット行いましょう。
腕を動かすときに肩が上がる
腕を動かすときに力が入って肩が上がってしまうと、腕だけが動いて、肩甲骨を開いたり閉じたりができなくなり、背中がほぐれません。
動きをチェック!
柔らかく優雅なバレリーナの腕の動きをイメージして、腕と首をなめらかに動かしましょう。
「このエクササイズは姿勢がとても大事です。特に腕を動かしている間はずっと下腹の力を抜かないように気をつけて! 座ったまま骨盤を立てた正しい姿勢をキープできれば、腕を動かすたびに肩甲骨を寄せたり開いたりするのがよくわかるはず。肩甲骨の動きがよくなれば、バストアップだけでなく肩こりがラクになったり、姿勢もよくなりますよ」
【教えていただいた方】
一般社団法人床バレエ協会代表。パリでクラシックバレエやコンテンポラリーダンスを学んだ後、フランスをはじめヨーロッパのバレエ団で活躍。現在、指導者としてSNSやYouTubeで床バレエの情報を発信。著書『マネしたらやせた! 30秒だけ床バレエ』(講談社)も好評。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 取材・文/山本美和