治験にはどんなプロセスで参加するのでしょう? 治験のモニター情報サイト「生活向上WEB」の場合を参考に、流れを追ってみました。
生活向上WEBのホームページはコチラ
治験に参加するまでの流れ
情報サイトに登録
治験情報サイトの場合は、まず会員登録(無料)を。通院している人は、医師から「治験に参加してみませんか?」と誘われることも。
●治験の探し方
病気などで通院している人は、医師に聞いてみるか治験の担当部署に相談を。インターネットで探すには「治験ボランティア」で検索。まとめて検索できるサイトもあります。
条件のチェック→申し込み
興味がある治験にエントリー。治験ごとに参加条件が決まっているのでチェックして。献血して間もないとNGだったり、協力費が収入の一部と見なされることなどにも注意を。
詳しい条件の確認
担当スタッフから電話やメールで、応募条件の確認があります。既往歴なども聞かれます。
医療機関で診察や検査
治験の候補に決まったら、医療機関へ。治験内容の詳しい説明を受けることはもちろん、診察や、治験のために必要な検査があります。
可否の連絡
治験に参加できるかは医師の判断。可否のお知らせは電話かメールで来ます。
治験に参加
いよいよ治験に参加。決められたルールを守りながら、一定期間、治験薬を使います。
●プラセボ(偽薬)のことも!
プラセボとは、まったく薬の効果を持たない偽物の薬のこと。プラセボと治験薬を比較し、薬の有効性を科学的に明らかにするために使用。プラセボかどうかは最後まで明らかにされません。
定期的に診察や検査
治験の期間中は、診察や検査に通います。治験薬によって通う回数や行われることもさまざま。
治験コーディネーターがサポート
治験の期間中の連絡、わからないことや困ったことなどの相談事には、専門家がサポート。
●治験コーディネーターとは?
業界では「CRC(Clinical Research Coordinator)」と呼ばれています。CRCは専門知識を持ったスタッフで、薬剤師や看護師の資格を持った人が多いようです。医療機関と製薬会社、参加者との間に立って、治験がスムーズに進むようにサポート役を務めます。
イラスト/カツヤマケイコ 取材協力/生活向上WEB 構成・原文/蓮見則子