自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
病気じゃないのにドキドキする…。そんな経験はありませんか?
今回は、そんな「動悸を軽減」させてくれるツボをご紹介します。
心臓のリズムが乱れ、ドキドキと鼓動が速くなる。なんの前触れもなくおこる「動悸」は、生命をつかさどる臓器からのストレートな合図だけにとても気になるものです。心臓に不安をかかえている人にだけおこりやすいわけではなく、疲れやストレスからおきるケースや、更年期障害でおきる場合もあるようです。
そんな突然の動悸には、なんといっても心臓の経絡のツボといわれている「神門(シンモン)」が最適です。
ツボの場所は、手のひら側の手首の小指寄りにあって、押さえるとへこむ部分です。ドキドキしたらすぐに、押さえてみてください。いざというときの心強い味方となり、ツボの威力を体感できることでしょう!
また、急な坂や階段を上ると呼吸が乱れ息が苦しくなる息切れからくる動悸、気持ちの高ぶりからおこる動悸には、胸の「膻中(ダンチュウ)」がおすすめ。ゆっくり呼吸を整えながら両手を軽く胸に当て、中指を重ねて静かに押します。
突然の動悸と呼吸の乱れや息苦しさからおこる動悸では押すツボが違います!
「神門(シンモン)」
「神門」は、手のひら側の手首の小指寄りにあって、押さえるとへこむ部分にあります。疲れやストレス、更年期障害によると思われる動悸には、左右交互に親指でジワーッと押してみてください。
「膻中(ダンチュウ)」
「膻中」は乳首どうしを結んだ線の真ん中にあり、左右の手の中指を重ねて置き、呼吸を整えて静かに1分くらい押さえます。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子
◆「動悸」に関する記事はこちらにも
・動悸・ドキドキ❤ 恋?それとも。。。。
・心臓病による突然死を防ぐには?/Dr.根来の体内向上プロジェクト
・ツボ&ストレッチで血圧が下がる⑦高速パンチ降圧ストレッチ&ストレッチ継続後の変化