自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第5章 「見た目」アップでいつまでも若々しく!
第5章では、美容にきくツボをご紹介。
思いのほか年齢が出やすいあごから首筋にかけてのお手入れをしっかりしていますか?
今回は、その「首筋のたるみ」をなくし、若々しい印象になるためのツボをご紹介します。
首から喉のたるみやシワは、手入れしている人としていない人の差は歴然と出ます。その上顎から首筋のたるみは意外と人目につきやすいところです。とくに「肺経」が弱い人はたるみからくる細かいシワも気になるところです。首は重い頭をいつも支えているうえに、たくさんの筋肉や骨や脈管や神経が集中していて、経絡の半分以上が流れているポイントでもあります。
喉、顎、耳に沿ったラインをすっきりさせるツボは、左右の鎖骨の間にある「天突(テントツ)」と顎のつけ根にある「廉泉(レンセン)」、喉仏から指2本分外側にあって動脈を感じる「人迎(ジンゲイ)」(左右にあり)と耳たぶの後ろのくぼみにある「翳風(エイフウ)」です。軽く5秒くらいずつ押しましょう。
舌筋を鍛えるのもたるみを引き締める効果があります。緊張をほぐし、舌に繫がる静脈やリンパの滞りがなくなるよう、柔軟な筋肉を意識するだけでも舌筋は鍛えられます。
あごから首のたるみが引き締まり、細かいシワも気にならなくなります!
「人迎(ジンゲイ)」「廉泉(レンセン)」「天突(テントツ)」「翳風(エイフウ)」
「天突」は、左右の鎖骨の間にあるのでわかりやすいツボです。さらに顎のつけ根にある「廉泉」、喉仏から指2本分外側にあって動脈を感じるところにある「人迎」(左右にあり)と耳たぶの後ろのくぼみにある「翳風」を軽く5秒くらいずつ押します。
【もっとイイネ!】
舌を口の中でまわしたり、舌を突き出したり引っ込めたりを繰り返す運動も効果あります。
次回は、「フェイスラインのリフトアップ」に効果のあるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子