前回はコロナワクチン接種後の私の抗体量について書き、おかげさまでOurAgeの週間ランキングNo.1の栄冠を勝ち取りましたが、今回は私の骨密度のお話です。
私の自慢だった美しい母は私を産むときの輸血のためにC型肝炎にかかり、今では完治する病気ですがその時は手立てがなく、肝炎から肝癌に移行し、78歳の若さで亡くなりました。
そして亡くなる一年弱前に骨粗鬆症からくる圧迫骨折のため背中が少し曲がってしまったのです。
母がその時に言った「癌は受け入れられるけど、骨粗鬆症は受け入れられない」という言葉がとても印象的で、脳裏に深く焼きつきました。命に関わることよりも、生活の質を落とすことの方が彼女にとって耐え難かったのですね。
母と娘の骨密度の問題は似がちと言って良いでしょう。遺伝もあるし、生活環境も近い場合が多いからです。
お母様が晩年骨粗鬆症であった娘さんはそのリスクが高いと言われています。
だから私は人一倍骨密度に関しては敏感でした。
ところが60歳の時私は乳がんになりました。乳がんそのものは幸いなことにステージ1、抗がん治療も免除でした。けれども手術後は再発のリスクを軽減するために閉経後にもかかわらず女性ホルモンを徹底的に抑え込むための強い薬を5年間飲まなければなりません。
強い薬には必ず副作用がつきもの。一番多いのは手の強張り、その後関節の痛み、鬱などが続きます。でも気付かないうちに起こるのが骨密度の低下です。女性ホルモンと骨密度とは密接な関係がありますから、この強い薬(閉経後の人用)を飲む人は骨密度が低くなるケースが多いのです。
でも悲しいかなこの事実を術後すぐに、薬を飲み始めると同時に説明してくれる医者は非常に少ないのが現実です。
母の事もありましたし、エイジングスペシャリストとして基本的な知識のあった私は自ら先生にガン再発の薬を飲み始めると同時に骨密度対策をしたいと申し入れました。
そして半年に一回注射するプラリアという薬をもう6年続けています。
かつては骨密度を下げないことが精一杯でしたが、今では骨密度をあげる薬も出来ました。
プラリアはその一種です。ただし骨を強くする薬は途中で勝手にやめると急激に数値が落ちてしまう心配や、副作用に関してなど、さまざまな注意点があります。医師と相談しながら、正しく摂取してくださいね。
「それは素晴らしいことを始められましたね。これからは女性の多くがたどる骨折、寝たきり、認知症というパターンも避けられるし、今までは男性にしか出来なかった超高齢者でスポーツに挑戦というのも可能になりますね」と東大医学部卒で骨折のスペシャリストである医師が、私の報告に超前向きな言葉を返してくださいました。
ということで今回は今年の7月にDXA法で受けた私の骨密度報告です。
DXA法というのは、骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査で、主に腰椎や大腿骨頚部で測定します。骨密度を、より正確に測れるとされています。
まるでCTのような大きな機械を使いますが、置いている病院・検査機関は限られます。
MD法はよく人間ドックなどで使われている手で骨密度を測る方法です。機械自体も小さく、精度もそこそこと言われています。
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