初夏のような日があるかと思うと、また寒い。三寒四温の不安定さにかえって春を感じます。
春先の肌寒い日にぴったりのスープ煮、というかスープと煮込みの間のような1品をご紹介します。
キャベツと鶏むね肉のスープ煮
キャベツには、ビタミンCやビタミンKが多く含まれています。ビタミンCの効能はよく知られていますよね。
美肌にも効くと言われ、コラーゲンの生成に必須の栄養素だそう。皮膚のメラニン色素の生成を抑制し、日焼けを防ぐはたらきもあるので、これからの季節、意識してとりいれたいです。
そしてビタミンKは、カルシウムの吸収をサポートしてくれ、骨に定着しやすくする役割があるそう。
また今回合わせる、鶏のむね肉には、疲労回復成分と言われるイミダペプチドが多く含まれています。鶏が遠くまで飛ぶときにも役にたっているのだそう。疲労の抑制にもよいそうです。
むね肉はパサつく印象がありますが、今回は3つのポイントでふんわり柔らかく仕上げます。
1つ目は薄くそぎきりにする。
2つ目は中華の水晶鶏のように薄く片栗粉をまぶす。
3つ目は火を入れすぎない。
びっくりするほどやわらかな食感で、キャベツとよく馴染みます。
今回はシンプルに仕上げますが、豆乳や牛乳を加えるとまた違った仕上がりになるのでアレンジも楽しんでみてください。
材料(作りやすい分量3~4人分)
鶏むね肉:1枚(300g)
片栗粉:大さじ1
塩:ひとつまみ
キャベツ:1/4個
玉ねぎ:1/2個
えのきだけ:1パック(約100g)
*水:400ml
*酒:大さじ3
*塩:小さじ1/2
作り方
①キャベツは硬い芯は細かく1cmほどに切る。それ以外の葉は2~3cmのざく切りにし、鍋に入れる。
②玉ねぎはくし形に8等分にする。えのきは半分に切ってから、①の鍋に加える。
③②の鍋に*をすべて入れ、蓋をして中火にかける。
④ 全体がクタッとしてかさが半分になるくらいまで、20分ほど煮る。
⑤鶏肉は、厚いものは厚みが半分になるように切る。刺身を切るようにうすくそぎ切りにする。塩をもみこみ、片栗粉をまぶす。
⑥④の上に⑤の鶏肉を全体に広げるように加え、再び蓋をして、3~4分、鶏に火が入るまで煮る。全体をざっくりまぜ、器に盛る。
※味が薄めに感じたら、テーブルで塩を足してください。お好みで胡椒や七味などを加えても美味しいです。
簡単美味しい一品で、おうちごはんをより楽しく!