骨粗しょう症について知る特集の第一弾。美と健康にかかわる仕事を持つアワエイジ世代の皆さんのリアルな骨折体験と対応策を語ってもらいました。前回の斎藤薫さんに続いて、今回は吉川千明さんです。
Chiaki Yoshikawa
吉川千明さん
飛び石の段差でグキ!
左足甲の複雑骨折に
こんな些細なことで
骨折することにびっくり!
「本当にちょっと油断した瞬間でした。朝、片手に犬のリード、もう片方にごみ袋を持ち、家の玄関を出たあたり。4㎝くらいの高さの飛び石を踏みはずし、足首をグキッとひねったのです」
激痛が走ったので、すぐに近所の整形外科へ。結果は、左足小指側の指の根元からくるぶしにかけての剝離骨折。MRIを撮ってみると、甲の内側の骨まで複雑に折れていました。57歳のときのことです。
治療は湿布を貼り、プレートで固定。その後、ピラティススタジオを併設する整形外科で、固定していない部分は動かすように、すぐにリハビリに入りましたが、完治したのは約3カ月後でした。
「更年期世代に入り、女性ホルモン値や骨密度を測り、あまりよくなかったので、HRT(ホルモン補充療法)を始めて、少し回復してきていました。
今、思えば運動不足であったことは否定できないですね。以前は、定期的にピラティスやヨガのレッスンを受けていたのですが、忙しさを理由にちょっとサボっていた頃です」
栄養面でも特にカルシウムを積極的にとるなど、骨を意識した食事やサプリメントなどの摂取はしていなかったと、当時を振り返ります。
「もちろん更年期を境に、骨密度が低下する知識はあり、毎年、人間ドックで骨密度の測定はしています。数値はYAM80%で、年齢の平均値です。でも、ちょっとした油断で簡単に折れてしまうのだと、驚きました」
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元気な80代を目指して
運動も開始!
「先日、あるシンポジウムで美容家の小林照子さんにお会いしました。御年83歳とは思えないほど、美しい姿勢でシャキッとしていらして、身のこなし、すべてが素敵でした。お年寄りっぽいところがまったくないのです。伺うと、5階くらいまで、平気で階段を上るというのです。
年齢を重ねると、途端に老けた印象になる人と、いつまでも若々しい人との差が歴然としてきます。やはり改めて、照子さんのようにいつまでも素敵でいたい、と心から思いました」
それには、日頃の心構えの大切さが肝心だと気づいたという吉川さん。
「そこで最近はできるかぎりジョギングシューズで、足首をよく屈伸して歩くなど、生活の中で運動量をアップする工夫をしています。また昨年に引き続き、10㎞の部ですが、ホノルルマラソンにもトライする予定です」
栄養にも気を遣うようになり、現在愛飲しているのが、ミネラル全般の補給のために、白亜紀の地層から抽出した自然の液体植物ミネラル。ジュースやご飯を炊くときにキャップ1杯入れて摂取しているそう。
「更年期は骨が弱くなるだけでなく、集中力も低下するので、栄養と運動、ホルモン補充などを行ったりして、総合的に体調管理をしていくことが大切ですね」
恐竜時代の白亜紀の肥沃な地層、化学肥料や農薬が存在しない時代の大地から、掘り起こした植物から抽出。50種類以上のミネラルの液体。渋味があるため、スムージーなどに混ぜたり料理に少量加えるのがおすすめ。
デイリーミネラル 255㎖ ¥5,600/ナチュラルコスモ
次回は、ヘアスタイリスト松浦美穂さんの体験談をご紹介します。
構成・原文/山村浩子