こんにちは、ミーナです。
いま注目されている、乳酸菌。
巷には、様々な種類の乳酸菌が入った、多種多様のヨーグルト、ドリンク、食品、サプリ・・・などがありますよね。健康によさそうと思いながら、どれをどう摂ったらいいのか、わからないとお悩みの方に、
乳酸菌の効果に関する記事を2回に分けてご紹介させていただきした。
乳酸菌の働きを知ろう Part1 便秘予防・肌荒れ改善・免疫力強化ほか
乳酸菌の働きを知ろう Part2 花粉症予防、高血圧予防、ダイエット効果ほか
でも、もっと知りたい! というみなさまにお応えして、乳酸菌に関する
知っているようで知らない、素朴な疑問を集めたQ&Aを、3回に分けてお届けしています。
みんなの疑問解決Q&A
もっと知りたい、とりたい! 乳酸菌
最終回の今回は、乳酸菌が腸の中でどのように働くか、また自分に合った乳酸菌の選び方についてです。
Q6
乳酸菌は、生きたまま
腸に届かないと意味がない?
A
乳酸菌の中には、生きて腸に届くことが確認されているものもありますが、多くは胃酸で死んでしまい、腸に届くのは死菌、といわれています。
しかし、だからといって乳酸菌をとるのはムダというわけではありません。死菌には、生きた乳酸菌と同等、あるいはそれ以上の働きがあります。
例えば、免疫力アップの効果は、菌が死んでいても十分期待できます。なぜなら、免疫力アップの一因は菌の体を構成している成分によるものだからです。菌体成分が腸壁の免疫スイッチに働きかけることで、免疫成分が分泌されるといわれています。
また、乳酸菌の死骸は、悪玉菌の好む有害物質を吸着して便として排出する、あるいは腸内の善玉菌のエサとなってこれを増やすなど、腸内の善玉菌の働きを応援! さらに、余分なコレステロールを排出する機能もあります。
一方、生きて腸に届いた乳酸菌は、排出されるまでの期間、腸内での糖分を分解して乳酸を作り、悪玉菌が棲みにくい環境を作るなど、生きた菌だからこその働きをします。
韓国のキムチ、中国のザーサイ、欧米のチーズなど、世界各地に乳酸菌による発酵の力を生かした食品があります。食材をよりおいしくし、健康効果を高める、発酵はまさに人類の知恵といえるでしょう。
Q7
いろいろな乳酸菌があるけれど
どれを選べばいいの?
A
食品やサプリメントからとれる乳酸菌については、メーカーや研究機関のさまざまな試験により各菌の効果が明らかになっています。
まずは、自分の得たい効果から菌を選ぶのものよいでしょう。
ただし、腸に棲んでいる菌の種類は人それぞれ。もともと腸にいる菌との相性によっても、効果が変わります。自分に合った菌を見つけるには、その菌をとってみて自分の体調がよくなるかで判断をしてください。
例えばヨーグルトなら、2週間同じ商品を食べ続け、便の回数や状態など、体調をチェックを忘れずに!
監修:後藤利夫さん
新宿大腸クリニック院長
一般 社団法人食と健康推進協会顧問
4万件以上の大腸内視鏡検査を 行ってきた大腸のエキスパート
著書に『腸をきれいにする特効 法101』 (主婦と生活社)など多数
大腸がんのインターネット無料 相談実施中
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/瀬戸由美子
参考文献/後藤利夫『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館、2011年)
沼津りえさんの 「乳酸菌を育てるレシピ」も、 ご紹介しています。
レシピの 1回目、2回目、3回目、4回目、5回目、6回目、7回目、8回目、9回目、 はこちらから。