足腰の衰え、姿勢の悪さと、気になることがいっぱいのミーナ。座る→立つという一連の動作にも、よい・悪いがあるそうです。注意しなくては・・・
座る、立つ、歩くという立ち居振る舞いに、
その人の気持ちや思考が反映される…というのが、
XOXOボディオロジーの考え方なのだそうです!
まずは、「座る→立つ→座る」の流れを、
じっくりと順を追ってマスターしていきましょう。
座る+立つ Grounding
私たちが毎日、何気なく行っている「座る+立つ」の動作を、
XOXOボディオロジーでは、グラウンディングと呼んでいます。
グラウンディングとは大地に根を張る大木のように、
しっかりと足を地面につけて安定し、
そこから手や足が自由に動かせる状態です。
これがきちんとできていないと、体が不安定になり、
各部位に負担がかかり、歪みや痛みの原因に。
体を安定させることは、骨、筋肉、関節だけでなく、
内臓機能や精神的な安定にも役立ちます。
1.足裏がしっかり床につく位置に、
坐骨の前方に体重をかけるように座ります。
膝にボールを挟み、背筋を伸ばし、
真っすぐ前を見ます。
2.息を吸いながら、両手を前に垂らし、
頭と上体を前に下げます。
このとき、重心をかかとからつま先に移動します。
3.息を吐きながら、重心をかかとからつま先に
移っていくことを確認しながら、
ゆっくりと立ち上がります。
NG
つま先に力が入っていませんか?
立ち上がるときに、バランスをとるために、
つま先に力が入り、指が丸まっていませんか?
指は開いたまま、しっかり床を踏みしめて。
4.両足がしっかりと床を踏みしめ、
上半身は上に引っ張られ、下半身は地面に根を張る感覚。
猫背や反り腰はNG。ここで息を吸います。
5.息を吐きながら、上体を前に倒し、
膝を曲げて、お尻を突き出します。
ゆっくりと重心をつま先からかかとに移動します。
NG
座るとき、つま先が床から離れていませんか?
体重が後ろに傾いたとき、
つま先を上げてバランスをとっていませんか?
つま先はそのままで、体重移動をする感覚を身につけましょう。
6.坐骨を椅子につけて、そのまま元の位置に座ります。
後ろを見ないで行うので、誰かに補助してもらい、
椅子を固定するといいでしょう。
NG
上体が前に傾く、お尻を突き出すのはNG
膝を曲げるとき、上体が前かがみになったり、
お尻を突き出してしまうと、
グラウンディングに有効な筋肉を鍛えられません。
STEP UP !
座る&立つをスムーズに行うために、
余裕があったら筋トレも!
真っすぐに立ち、膝だけを曲げて、また伸ばします。
いわゆるスクワットです。
安定しない人は、壁に両手をついて行ってもOK。
両足を腰幅に広げ、膝にボールを挟み、真っすぐに立ちます。
息を吸いながら、上体はそのままキープして、膝を曲げます。
次に吐きながら、元に戻ります。これを数回繰り返します。
次回は最後の動き、「正しく歩く」を身につけましょう!
辻 茜さん Akane Tsuji
profile
「Body Making Studio Aulii」代表。
ピラティス マスタートレーナー、ボディオロジージャパン アンバサダー。
丁寧な指導で、2011年インストラクター オブ ザ イヤー受賞。
撮影/板野賢治 ヘア&メイク/三澤公幸(3rd)
取材・原文/山村浩子