エクササイズや自分でできる包帯療法で、つらい外反母趾の悩みを克服したという島田淑子さん。外反母趾気味で、日によっては痛みのでるミーナ、自分でできることをいろいろトライしてみたいです。筋力の衰えや柔軟性の回復によいというエクササイズは、習慣にしたいですね。
美賢人の「脚&足」対策
美のスペシャリストとして活躍するお二人・島田淑子さんと金子エミさんの、脚&足を美しく保つ秘訣をレポート!
体験から会得したケア方法には説得力があります。さっそく試して、さっそうと歩きましょう。
外反母趾ケアと簡単エクササイズで
脚&足のトラブルを克服!
北鎌倉で糖質オフカフェを併設した、かっさトリートメントと鍼灸治療のサロン「気流」を主宰する島田淑子さん。
今回から2回に分けて、島田さん自身が行っている美脚ケアの方法をご紹介していきます。
まずは、「腰まわりの柔軟性をアップさせるエクササイズ」と「O脚とX脚に効果的な膝回し」についてです。
島田淑子さん Sumiko Shimada
profile
1966年生まれ。東洋医学ライフクリエーター。
鍼灸師、国際中医薬膳師、日本かっさ協会・東洋医学ライフクリエイティブ協会会長。
東洋医学スクール・トリートメント・カフェ「気流」主宰。
近著に『長生きしたければひじ下ひざ下を押しなさい』(ビジネス社)
外反母趾の痛みを
改善することが先決
実は島田さん自身、外反母趾の痛みに悩まされていた時期がありました。
「歩くたびに本当に痛くて、泣きそうなくらい」
足裏の横アーチとO脚の関係を研究しはじめたのも、自らの経験からでした。外反母趾の痛みをかばって歩くと、かかとで着地して足裏をローリングさせて親指で蹴り出すという、通常の歩行が困難になります。足の筋肉を正しく使っていないので、やがて足裏の横アーチがなくなっていくことに。
「足と脚は連動しているので、外反母趾の人は、O脚の人が本当に多い。セットでついてくる感じです」
そこで島田さんも緩和方法をあれこれトライ。その中で外板母趾の痛みに対して効果絶大だったのが包帯療法とMBTシューズでした。
外反母趾の痛みを克服し、さらに、年齢とともに柔軟性がなくなり筋力が衰える骨盤と膝の簡単エクササイズを行うことで、脚&足の不調を一気に改善。
「長年の悩みもセルフケアで克服でき、愛犬との散歩も楽しく、毎日、痛み知らずで過ごしています」
まずは、セルフケアの要、エクササイズからご紹介。
骨盤を立てるエクササイズで
腰まわりの柔軟性をアップ
50歳近くになると、O脚・X脚がひどくなるのは、腹筋や背筋、骨盤内の筋肉など、〝筋肉の低下〞が大きな原因。
「どうしても普段の生活では、ラクな姿勢をとりがち。すると猫背で骨盤が後傾した姿勢が多くなり、この形で固まっている人を多く見かけます。そんな人はまず、骨盤まわりを柔軟にすることから始めるのがおすすめ。
私が実践したのは、骨盤を後傾→前傾→後傾→前傾というように動かすエクササイズ。そして普段から骨盤を立てるように心がけることで、腹筋や背筋もついてきて、理想の姿勢と脚の形に」
1 骨盤を倒して後傾に
お尻を下げるようにして、骨盤を後傾に。この姿勢から2の前傾にして、またこの姿勢に戻ります。
慣れてきたら、上体の位置を変えずに、骨盤だけローリングさせて動かすのがコツです。
2 骨盤を立てて前傾に
腹筋、背筋に力を入れ、お尻の穴を引き締めて、骨盤を立てます。ヒップの位置を上げ、おへそを3㎝上げるような気持ちで。
普段からこの姿勢をキープするように心がけます。
O脚とX脚に
効果的な膝回し
O脚は骨盤が開いており、太もも内側の内転筋が弱っているケースが多いようです。これを改善するには、膝を外から内に向けて回し、この内転筋と腰骨上部の筋肉を鍛え、骨盤を引き締めることが大切。またX脚の場合は、骨盤が内に入っており、太もも裏の筋肉が弱っていることが多いので、ここを鍛えるように、膝を内から外に向かって回します。
「O脚もX脚も筋肉の張りを緩め、骨盤や股関節を支える筋肉群を鍛えるのがポイント。また、股関節を柔軟に保つことも重要なので、開脚ストレッチも合わせて実践します」
1 O脚は外から内へ
脚を腰の幅に開いて立ち、軽く膝を曲げます。足の位置は変えずに、左右の膝を同時に、外から内に向けて回します。
続けて5回回したら、膝を伸ばします。これを3セット行います。
2 X脚は内から外へ
同様に立ち、軽く膝を曲げ、こちらは内から外に向けて回します。足の位置はそのままで、左右の膝を同時に回すのがポイント。
5回回したら、膝を伸ばし、これを3セット。
次回は、今回のお話にも出てきた、島田さんの長年の悩みだった靴問題を解決してくれた「MBTシューズ」と、外反母趾の痛み緩和に効果のあった「包帯療法」についてご紹介します。
撮影/板野賢治 取材・原文/山村浩子