イライラしたり落ち込んだりと、感情が乱れているとき“気”というエネルギーはどのような状態になっているのでしょうか?
感情が乱れるのは気が「滞って」いるか「不足」している状態
「気が滞った気滞は、エネルギーを生み出す力はあるが、ストレスなどで気の交通渋滞が起きた状態。
一方、気虚は供給が悪いか、過労で消耗が激しいかで、気自体が不足しています。
どちらのタイプなのか、もしくは両方なのか? 自分の状態を知ると問題点が見えてきます」(櫻井大典さん)
あてはまる項目が多いのはどっち?
気 滞
- イライラする、怒りっぽい
- ストレス時に咳や吐き気がする
- 喉が詰まった感じがある
- お腹が張り、ゲップやガスが多い
- 排便、排尿がスムーズでない
- 下痢と便秘を繰り返す
- 月経不順やPMSがひどい
- 舌は両端が赤く、苔(こけ)がある
気 虚
- 気力がなく、体がだるい
- 日中に眠くなる
- 食が細く、胃がもたれやすい
- 風邪をひきやすい
- 軟便、下痢をしやすい
- むくみやすい
- 冷え症
- 舌は色が淡く、縁にギザギザがある
該当するものが少ないほど、心も体も健康です。多くチェックがついたほうが、今あなたが陥っている状態。両方まんべんなく多い人は、かなり重症かも。
いずれも、慢性的な体質によるものもあれば、一時的な場合もあります
お話を伺ったのは
櫻井大典さん
Daisuke Sakurai
国際中医専門員、日本中医薬研究会会員。年間5000件以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国で研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。著書多数
イラスト/midorichan 構成・原文/山村浩子