こんにちは、南の島&秘境好きミーナです。
日本からスリランカ航空で行く、1度のフライトで2倍楽しい、セーシェル/スリランカの旅! セーシェルへはコロンボ経由で飛び、経由の前後どちらかでスリランカにストップオーバーして楽しんじゃおうという、欲張り旅をレポート中。セーシェル編に続き、スリランカ編をお届したいと思います。
インドの南に位置する、“光輝く島”を意味するスリランカ。その名のとおり、沿岸には黄金に輝くビーチ、内陸は熱帯の豊かな緑がいっぱい。紅茶の産地としても、有名ですよね。そして、最近ではスパ好き(アーユルヴェーダ)や遺跡好き(世界遺産)が大注目の国です。
セーシェルのバカンスの後に、スリランカでもお楽しみをと目論んだミーナ。前回に引き続き、コロンボとその近郊のご案内です。コロンボはスリランカ最大の都市で経済の中心、海外からのゲートウエイ・シティでもあります。
スリランカは敬虔な仏教国。コロンボ市内にも前回ご紹介したシーマ・マラカヤ Seema Malakaya寺院などありますが、よりディープな仏教世界に触れたくて、郊外のラジャ・マハー・ヴィハーラRaja Maha Vihara寺院へ。コロンボの北東11kmに位置するキャラニヤKelaniyaという町の外れ、釈迦が沐浴したとされるキャラニ川のほとりにある、由緒ある寺院です。釈迦がスリランカで訪れた3ヶ所の聖地の一つとして、熱心な参拝者が後を絶たないそう。(実際には、釈迦は生涯インドで過ごしたとされている)
大きな門から入ったところ、そこら中に靴やサンダルが置かれていて、どうやら境内は靴を脱がなくてはならないよう。靴置き場などは特になく、靴を置きっ放しにするのは不安なので、持ち歩いて行動。それにしても、南国スリランカの地面は熱い!ソックスを履いていても、アッチチ!!という感じで、日陰を選ばないと、飛んでいくように歩くしかありません。なのに、スリランカの人々は、素足で平気に歩いている〜
まずは、ボーディ・ツリー(菩提樹)を参拝。水の入った壺や花を手にした人々が、菩提樹の周りを参拝したり、仏像に祈りを捧げています。
この後、本堂に向かいました。現在の本堂は20世紀初頭の建立だそうですが、外壁にはスリランカらしい象などのレリーフがぐるり。内部は暗くて写真が撮れなかったのですが、4つの空間に分かれていて、涅槃像の部屋ではみな熱心にお参りをされていました。見どころは、釈迦の生涯や、スリランカでの(実際は来島していないと思われる)釈迦の功績が描かれているフレスコ壁画です。修復中の壁画もありましたが、どれも本当に緻密で、人々の祈りの深さにつながっているのだと思います。
そんな信仰心の篤さは、ダーガバ(仏塔)でも見られます。スリランカのダーガバは、お椀を伏せたようなまん丸の形状ですが、日本の寺院の三重の塔や五重の塔にあたるものです。炎天下、ダーガバに素足で向かい、ここでも静かにお祈りを捧げていらっしゃいます。私も意を決して、足の裏がアチチとなりながら、ダーガバや外にあった別の仏像などにお参り。南国らしい色鮮やかなお供えの花々が、印象的でした。
日本では世界遺産の寺院遺跡ばかりが注目されていますが、市井の人々が熱心にお参りする由緒ある寺院を訪れることができたのは、貴重な体験でした。ここを知ったのは、行きのスリランカ航空の機内上映プログラムにあったスリランカ観光案内。エアラインが提供している観光案内、機内誌とともに、要チェックですね。
午後はコロンボに戻り、最後のショッピング・タイム堪能。
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ポルトガル、オランダ、イギリスと、植民地支配下にあったコロンボでは、当時のコロニアル建築が数多く残されています。それらの中には、今はカフェやショッピングモールとして活用されているものも。そんなコロニアル建築が多く残っているのが、ペター地区とフォート地区。庶民的な商業地区であるペター地区にあるモスクは、なんとレンガ造り。1908年築とあります。人口の7割が仏教徒ですが、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教も信仰されています。
フォート地区で外せないのが、「ダッチホスピタルDutch Hospital 」。その名のとおり、オランダ時代の病院の建物を改装した、ショッピングセンターになっています。カラフルな雑貨が人気の「ベアフットBarefoot」やデパート「オデールOdel」の土産店、スリランカを代表するアーユルヴェーダ・ブランドの「スパ・セイロンSpa Ceylon」など、行きたいお店や飲食店などが集まった観光客には便利なところ。「スパセイロン」には、デイスパも併設されているので、時間があれば予約してでかけてみたいですね。
前日と合わせて、お土産はひととおり買えたので、ちょっと休憩タイム。「ダッチホスピタル」の裏手にある、スリランカの紅茶ブランド「ディルマDilmah」のカフェ「ティーラウンジ t-Lounge」へ。コロニアルな外観とはうってかわって、ポップでモダンな店内に驚きました。
「ディルマ」社は1988年にスリランカの紅茶栽培業者として初めて自前でティーバッグの製造機を導入し、自社農園の摘み取られたばかりの茶葉を風味の落ちないうちにティーバッグにつめて、オリジナルブランドとして売り出したのです。それまでは、スリランカで収穫された茶葉は欧米に運ばれて加工されていたので、「ディルマ」はセイロンティーの革命児ともいえるのです。そんな歴史を知ると、あえてモダンなインテリアというのも納得できますね。
カウンターには種類の違う紅茶が並び、茶葉の香りや抽出した色の違いなどをみて選ぶこともできます。ちょっと疲れていたので、キリティーという甘いミルクティーを頼みました。ふわふわっとした泡があり、ティーラテって感じですね。お供は、クラブハウスサンドイッチ。余談ですが、イギリスの植民地下にあったせいか、どこでもクラブハウスサンドイッチがおいいしかったのです。トーストの仕方が絶妙というか、レベルが高いです。カレー続きの食事の合間、気分を変えたいときにおすすめですよ。
次ページに、お土産公開です。
下記以外にもあれやこれやと買ってしまったのですが、選抜・お買い物発表です。
左上から時計まわりに、
・前回ご紹介した「パラダイス・ギャラリー」で買った、ちびバッグとボウル。実は象さん(も)好き。この象さんシリーズは、マグカップなども買いたかったのですが、ガマン。コロコロしていてかわいいバッグの柄の正体は、スリランカで使われているシンハラ文字です。(この他に、スリランカではタミル文字や英語のアルファベットも使用されています)
・「ベアフット」本店で買った、素焼きの象さんと、染めのストール。「ベアフット」はカラフルなファブリックが得意なのですが、このときは藍染めコーナーがあり、ついそちらを。愛らしくて、どうしても連れて帰りたかった象さん。
・滞在したアーユルヴェーダ・リゾート「アーユピヤサ」(前回記事及び井原美紀さんの記事もご覧になってください)にあったアーユルヴェーダ処方の歯磨き粉(市販品)がすっかりお気に入り。スーパーマーケットでも、いろんなブランドのものが買えました。どれも独特のハーブ感がたまりません。黄色い箱は、スリランカのタイガーバームともいえる、万能軟膏。筋肉痛、虫さされ、頭痛・・・どの家庭にもあるそう。こんなちびちびサイズからビッグジャーまで揃っているので、自分用からお土産用までたくさん買っちゃいました。
・「スパセイロン」で買ったアーユルヴェーダ・グッズ。「スパセイロン」は、パッケージのデザインがどれも凝っていてかわいいので、お土産に人気です。引き出しなどに入れておくサシェは、一番好きだったウッディな香りが象柄で、ナイス!でした。他にも、ジャスミン、ネロリなど、いろいろあります。ブランドでNO.1人気なのは、チューブ入りのハンドクリーム。こちらも香りごとにパッケージが異なるので、コレクションしたくなりますね。
・スリランカといえばシナモン、というのをご存知でしたか?厳密に言えばシナモンと呼べるものはスリランカ産の「セイロンシナモン」のみだそうで、巷で売っている大半は中国やベトナム産のカシアというとてもよく似ているけど正確には違う種類。香りを比べさせてもらう機会があったのですが、「セイロンシナモン」は芳しく甘やかでとても上品な香り。 シナモンはアーユルヴェーダで用いる生薬の筆頭で、抗菌・防腐効果、血流改善、発汗効果、消化促進・整腸効果、むくみ予防、などが期待されます。買ったアーユルヴェーダ歯磨き粉の成分の一つでもあります。というわけで、スパイスやお香などシナモン製品いろいろ。おもしろいのは、シナモンエキスを染み込ませた楊枝。口内の衛生にとても良いのだそう。
もっと買えばよかった、と帰国後に思ったのがこの「スパセイロン」の“BREATHE”というアイテム。鼻づまりを解消するものなのですが、気分すっきり、ちょっとした頭痛も治りそうです。中にはご覧のとおり、カルダモン、クローブ、黒胡椒、セイロンシナモン、ナッツメグなどと、ユーカリやメントール、ショウノウといった精油とのミックスが。このナチュラル感がいいですね。
アーユルヴェーダのトリートメントももっと受けたいし、今回は行けなかった世界遺産の遺跡などにも行ってみたいし、スリランカ再訪を果たしたいです。