健康意識がますます高まっている昨今、腸活や菌活をしている人は多いはず。
最も手軽にできると人気なのが、ヨーグルトをとること。
でも、実際にお店に買いに行くと種類がたくさん! どんなヨーグルトを選べばいいの?
乳酸菌とビフィズス菌はどう違うの? など、実はよくわからないことだらけ…。
そこで今回、ビヒダスプレーンヨーグルトでおなじみの森永乳業さんに、
菌のことやヨーグルトの選び方などについて詳しく教えていただきました。
左)米澤寿美子さん、右)末森陽子さん
今回、菌やヨーグルトについて教えてくださったのは、森永乳業・営業企画部の米澤寿美子さん。米澤さんに、OurAge世代を代表して、フードコーディネーターの末森陽子さんが質問。
日頃からお通じに悩んでいて、菌やヨーグルトについて知りたいことがいっぱいという末森さんが、疑問に思っていることをたっぷり教えていただきました。
末森:そもそも乳酸菌とビフィズス菌は違うものなのか、まず、そこからよくわかっていないんですが…。
米澤:乳酸菌とビフィズス菌はどちらも人間の体によい働きをする善玉菌ではありますが、実はまったく違うものなんです。
末森:えーっ。そうなんですね。ビフィズス菌は乳酸菌に含まれるものなのかと思っていました。
米澤:乳酸菌とビフィズス菌の大きな違いは、まずはすんでいる場所の違いです。乳酸菌は酸素があっても生息できるので、腸内だけでなく、空気中や葉っぱの上や、漬物などの発酵食品の中と、自然界に広くすんでいます。
これに対してビフィズス菌は酸素に弱く、主にヒトや動物の腸内にすんでいて、特に大腸の奥の酸素がない部分に多くすんでいます。実は大腸のビフィズス菌と乳酸菌の割合は、なんと99.9%がビフィズス菌で、乳酸菌はたった0.1%。つまり大腸では乳酸菌よりもビフィズス菌の方が圧倒的に多いんですよ。
出典:Ogata et al., Microbial Ecology in Health and Disease. 1999 11 (1): 41-46
※乳酸菌を旧Lactobacillus属とした場合
末森:それはまったく知りませんでした!
米澤:もうひとつの大きな違いは、作り出すものが違うということです。乳酸菌は、糖を分解して乳酸を作り出します。これに対してビフィズス菌は、乳酸だけでなく酢酸(さくさん)を作るのが大きな特徴です。
末森:酢酸って、あまり聞きなれないですが、どんなものなんですか?
米澤:実は今、この酢酸に大きな注目が集まっているんです。酢酸は短鎖脂肪酸という物質の一種なのですが、この短鎖脂肪酸は、腸内を酸性にして悪玉菌の増殖を防ぐ作用があります。それだけでなく、有害な菌や有害物質が体内に侵入するのを防ぐ“腸管バリア”の機能を高めたり、便を押し出すぜん動運動を活発にしたりと、さまざまな作用があることがわかっているんですよ。
末森:それはすごいですね。
米澤:そんなビフィズス菌なんですが、残念ながら加齢とともに減っていってしまうことがわかっています。赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が多くすんでいるのですが、離乳期を境に減っていき、10代〜50代は比較的安定しているものの、60代以降さらに減ってしまいます。その一方で、大腸菌は60代以降に増えていきます。ですから年齢を重ねるほど意識して補うのがおすすめなのです。
森永乳業株式会社
営業企画部
素材戦略グループ
米澤 寿美子さん
末森:ビフィズス菌は、やはりヨーグルトからとるのがいいのでしょうか?
米澤:乳酸菌は漬物やチーズなどの発酵食品からもとれますが、ビフィズス菌は元々腸内にすんでいる菌のため、酸や酸素に弱いので製品への応用が難しく、ヨーグルトやドリンクヨーグルト、サプリメントなど限られたものからしか補えませんので、こういったものを意識してとるのがおすすめです。
ただし、すべてのヨーグルトにビフィズス菌が含まれているわけではないので、パッケージなどをチェックしてビフィズス菌入りのものを選ぶのがポイントです。乳酸菌はヨーグルトの発酵に必要な菌なので、ビフィズス菌が入っているヨーグルトなら、乳酸菌もビフィズス菌もとることができます。
末森:ヨーグルトなら必ず乳酸菌もビフィズス菌も入っていると思っていたんですが、そうじゃないんですね。いつも何も考えずに選んでいましたが、今度からビフィズス菌入りかどうかをチェックするようにします。ちなみに、ビフィズス菌をとるタイミングはいつがおすすめですか?
米澤:1日の中でいつとるのが良いというのは特にないので、ご自身が習慣化しやすいときにとっていただくと良いと思います。
ただ、ビフィズス菌は酸や酸素に弱いので、生きたままでなるべく多く腸に届けるには、胃酸が薄まっている食後にとるのが特に良いとされています。また、口から取り入れた菌は腸に定着しにくく出て行ってしまうので、毎日少しずつとるほうがおすすめです。
末森:よく、同じヨーグルトを2週間ほどとり続けると良いと言われますが、やはりそうなのでしょうか?
米澤:そうですね。人によって持っている腸内細菌の種類が違うため、どの菌が合うかは人それぞれです。2週間ほど同じ種類のヨーグルトやサプリメントをとって変化をチェックしてみて、いい変化があったものを選ぶと良いと思います。
末森 陽子さん
フードコーディネーター、フードアナリスト。雑誌「LEE」(集英社)の「100人隊」初代メンバーにして、その後トップブロガーとなり、10年間、人気を集める。2008年より自宅にて食と花を愉しむ「おもてなし会」を開催(会員数約550名)。身近な食材を使い、ちょっとした工夫でおもてなし風に見せることが得意。現在、様々な企業やメーカーのアンバサダーとしての活動やセミナー、レシピ開発、コラム執筆などで活躍中。
末森:ヨーグルトなら1日にどれくらいとると良いですか?
米澤:商品にもよりますが、当社のビヒダス プレーンヨーグルトは、1日に100gとった場合の試験結果で特定保健用食品を取得しています。
末森:100gでいいなら続けやすいですね。私はいつもヨーグルトにはちみつやドライフルーツを入れてとることが多いのですが、ヨーグルトに組み合わせてとると良いものはありますか?
米澤:オリゴ糖や水溶性の食物繊維は、腸内でビフィズス菌の餌になって、ビフィズス菌を増やしてくれるので、これらが含まれる食品と一緒にとるのがおすすめです。はちみつにはオリゴ糖が含まれているので良いですよ。
ほかに、オリゴ糖は、たまねぎやごぼう、バナナなどにも含まれています。水溶性食物繊維はりんごやキウイなどの果物や、わかめなどの海藻類などに多く含まれています。必ずしもヨーグルトと一緒にとらなくても、食事のときにこういった食品をとっても良いと思います。
末森:それなら取り入れやすいですね。ちなみに、私はお肉をいっぱい食べたときには必ずヨーグルトをとるようにしているんです。
米澤:それはいいですね。動物性たんぱく質や脂肪を多くとると、腸内環境が悪玉菌優勢に傾きやすいので、ヨーグルトをとっておくのはとても良いと思います。
末森:ちなみに、寒いときは、ヨーグルトは温めてもいいんでしょうか?
米澤:50度以上に加熱すると生きていた菌が死んでしまうので、生きた菌の効果を期待する場合は注意が必要です。温めるなら人肌程度くらいまでなら良いと思います。
末森:市販のヨーグルトは、最近、どんどん種類が増えていますが、選び方のポイントはありますか?
米澤:ビフィズス菌や乳酸菌の中にも色々な種類の菌株があり、その菌株ごとにも機能が違います。当社のビフィズス菌BB536は、1969年に発見され、かれこれ50年以上も研究されています。この菌を使った「ビヒダス プレーンヨーグルト」は、おなかの調子を整える働きで特定保健用食品を取っています。
また、同じビフィズス菌BB536を使用した「ビヒダス ヨーグルト 便通改善」は、機能性関与成分ビフィズス菌BB536が、大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善する機能が報告されています。
ほかにも、認知機能の一部である記憶力を維持する働きが報告された、機能性関与成分ビフィズス菌MCC1274を使った「メモリービフィズス記憶対策ヨーグルト」などもあります。
このように、最近は、機能を表示したヨーグルトが増えているんです。ですから、ヨーグルトを選ぶときは、ビフィズス菌が入っているかどうかをまずチェックすること。そして、自分の悩みや目的に応じた機能をもつヨーグルトを選ぶと良いと思います。
末森:私はお通じの悩みがあるので、そんな悩みにぴったりのヨーグルトがあるなんてうれしい限りです!
米澤:腸内環境は、体全体の調子にも関わると言われています。最近では、「脳腸相関」と言って、腸は脳と密接に関わっていることもわかっています。ヨーグルトで、ぜひ健康を維持してくださいね。
末森:ありがとうございます。今まで知らなかった菌やヨーグルトのことを知ることができてよかったです。
これからは、家族みんなでとるときは「ビヒダス プレーンヨーグルト」、自分の気になる不調を改善したい場合には「機能性」で選ぶというように、選び分けしたいと思います。今後、毎日の生活の中でますますヨーグルトが活躍してくれそうで楽しみです!
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
【特定保健用食品】
乳酸菌に加え、50年の研究実績があるビフィズス菌BB536を使用したプレーンヨーグルト。腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を良好にします。
許可表示:このヨーグルトは生きたビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ロンガム BB536)を含んでいますので、腸内のビフィズス菌が増え、腸内環境を良好にし、おなかの調子を整えます。
【機能性表示食品】
ドリンクタイプ【機能性表示食品】
ビフィズス菌BB536を20億個使用し、ヨーグルト業界初※1となる「便秘気味の方の便通改善」と表示したヨーグルト。毎日続けやすい低脂肪タイプ。
※1 (日本初)『便秘気味の方』と表示したヨーグルト。
Mintel GNPD内 森永乳業調べ(2019年10月)
届出表示:本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善する機能が報告されています。
●本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
記憶対策
ヨーグルト【機能性表示食品】
ヨーグルト
ドリンクタイプ【機能性表示食品】
「加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力を維持する」ことが報告された世界初※2のビフィズス菌を使用したヨーグルト。毎日続けられるくせのないタイプ。
※2 ヒト臨床試験において単一のビフィズス菌生菌体のみで加齢に伴い低下する認知機能(記憶力)を維持する働きが世界で初めて論文報告された(PubMedと医中誌WEB より、ビフィズス菌と認知機能および記憶のキーワードを用いたランダム化比較試験の文献検索結果。ナレッジワイヤ社調べ)
届出表示:本品に含まれるビフィズス菌MCC1274(B.breve)は、健常な中高年の方の加齢に伴い低下する認知機能の一部である記憶力、空間認識力を維持する働きが報告されています。※記憶力とは、見たり聞いたりした内容を記憶し、思い出す力のことです。
●本品は、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
ヨーグルトは、さまざまな機能をもつ
商品の登場で、
より自分の悩みや目的に
合ったものが選べる時代になりました。
ビフィズス菌と乳酸菌がとれる
森永乳業のヨーグルトについて
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商品についてのお問い合わせ先
フリーダイヤル:0120-369-744(平日9:00〜17:00)
撮影/横山翔平 スタイリスト/本瀬久美子
取材・文/和田美穂