今、各メディアで引っ張りだこの脳科学者がいます。『妻のトリセツ』(講談社)の著者、黒川伊保子先生。
男性脳と女性脳の違いから生まれる誤解やすれ違いの原因、女性脳が本当に望んでいることなどが、手に取るようにわかるベストセラーです。
日常生活の中で、いろいろ悩み多き50代。OurAge世代の女性が幸せを感じるためのポイントを伺いました。
黒川伊保子(くろかわ いほこ)/脳科学者
1959年生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、14年にわたり人工知能(AI)の研究開発に従事。後にコンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年に感性リサーチを設立 http://www.ihoko.com/
女性は本来、いい気分になりやすい生き物
著書『妻のトリセツ』にも出てくる興味深いワードに「ポジティブトリガー」というものがあります。ポジティブトリガーとは、嬉しい、おいしい、素敵、などのいい思い、体験記憶を引き出す“よい引き金”のこと。
「たとえば夫と喧嘩をしていたのだけど、『いつもありがとう、今日は食事に行こう』と、二人が初めてデートした店に食事に行ったとします。これが、夫が引いたポジティブトリガー(引き金)です。妻は初めてのデートのときのドキドキや、そのときに着ていた服まで目に浮かび、幸せな気持ちを思い出します。そして、すっかりいい気分になれるのです」
黒川先生は「本来、女性はいい気分になりやすい生き物」と言います。
それはなぜなのでしょう。
「女性は感情を足し算していくからです。思い出の店を覚えていてくれた、あのとき、私は幸せだった、ああ、この食事おいしい……といった風に。これは夫との関係だけでなく、自分の中でも日々起こっています。朝、メイクがうまくいった、ランチがおいしかった、鏡を見たら思ったより服が似合っていていい感じだった……小さな幸せをどんどん足していき、いい気分になれるのが女性なのです」
しかし、逆もあります。朝からついてない。今日の服はなんとなく気に入らない、ネイルが剥げていた……。
「もちろん、マイナスの感情も女性は足し算していきますから、がっかりが溜まっていくこともあります。いい気分でいるには『うれしい引き金』が多いほうがいい。そのために、普段から自分をメンテナンスしたり、自信がある体のパーツを磨き上げるのもいいでしょう。もちろん、楽しいことを積極的にするのも大事。そうすれば、“ごきげんポイント”がどんどん加算されますよ」
女性がいい気分でいるには五感が重要!
ところで、男性の感情は足し算されないのでしょうか。
「男性の感情は足し算されにくいのです。目の前の一瞬一瞬に感情が沸き起こりますが、連想ゲームのようにあれこれ結び付けたりしない生き物です。それで、妻と夫のもめごとが起こるのですが、その原因は、男性脳と女性脳の違いにあります」
「女性脳では、オレンジ色の線が示すように、右脳と左脳の連携が頻繁に行われています。右脳は“感じる領域”で、五感から入ってくる情報をしっかり感じ取ります。そして言語を司る左脳に信号が送られ、感じたことを言葉や行動に変えます」
つまり、五感でキャッチした情報を「うれしい」と変換できるのが女性ということ。きれいな花だな、いい香り、春だな、気持ちいいな、うれしいな……。五感の情報からこんな連鎖が起きるのが女性なのです。
「ちなみに、男性は右脳と左脳の連携が女性ほど活発ではないので、きれいな花を見れば『きれい』と思いますが、その感情はそれ以上増幅しない傾向があります」
実は、女性が五感からの情報を多く受けるパーツが髪なのだそう。
「視覚的に大きい範囲を占めていて、さらに、手で触れたり、香りを感じたりと、五感から情報が入ってきやすいパーツなので、髪がお気に入りだとごきげん度がかなり高くなるのです」
なるほど、髪を満足のいく状態にしておくことが大切なのですね。
そして、髪は男性の目線に入りやすいパーツなのだとか。
「男性は、ものの“エッジ”(端)を見る性質があります。シルエットや口角、目じり、肘など、体の端にあって動くものは、彼らの目に入りやすいのです。髪もそう。ふんわりしたシルエットや、つるんとまとまった毛先は『きれいな人』とインプットされやすいポイントです」
自分がいい気分になれて、かつ人に素敵な印象を与えることもできるなんて言うことなしですね。
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『妻のトリセツ』黒川伊保子著/講談社+α新書
撮影/山田英博 イラスト/内藤しなこ 取材・文/島田ゆかり